
はじめまして。すてらと申します。こちらの記事ではわたしが介護福祉士からケアマネジャーになることを決めた理由や、ケアマネになったことで感じた良かったことや悩んでいることなどを紹介します。
介護福祉士時代に感じていた悩み
わたしは短大卒業と同時に介護福祉士を取得し、4年間療養病棟の介護職員として勤務していました。その後有料老人ホームに勤務しています。介護職員として働いている上での悩みは
- 連休がとれない
- 生活リズムが整わない
- 苦手な患者さん・利用者さんとの接触回数が多い
- セクハラ・マタハラ・カスハラ・パワハラがあった
ことでした。
どちらの職場も「早番、遅番、夜勤」というシフトの勤務で働いていたので、早番のときは6:30~15:30の勤務で超早起き。遅番のときは11:00~20:00と帰りが遅く、夜勤は5:00~翌日10:00で長時間の勤務でハードでした。
シフト制の勤務だと、一緒に働いている仲間と希望の休みについて忖度しあうことが必要で、なかなか2連休以上の休みがとりづらく、帰省や旅行なども行きにくい状況でした。平日の休みが多かったので、家族や友人との予定もなかなか合わない生活でした。
また、直接介助を行う職務ですので、「正直苦手だな…」と感じる利用者さんや家族との接触回数も多く、カスハラやセクハラにあうこともあり、ストレスがたまりやすいと感じていました。
ケアマネ試験に合格した
26歳のとき、実務経験年数の要件が揃ったので一度うけてみて一度落ちました。勉強時間が不足していたためです。その翌年も挑戦し、合格することができました。
ケアマネの試験(正式名称:介護支援専門員実務研修受講試験。正確にはケアマネになるための研修を受ける資格を得るための試験です。)に合格したことで、母からこんなことを言われました。

介護福祉士は国家資格でとても立派な仕事だって思ってる。でも親としては、早朝勤務、夜遅くの勤務、夜勤をずっと続けていくのは賛成できない。体を壊さないか心配。
できることなら医療事務とか、相談員さんとかやってほしい。
ケアマネに受かったのならそういった仕事に変えられない?

たしかにそう…。夜勤明けで眠くて運転できなくて車で寝てから帰ることもあったよ。長年働いてるベテランさんでも腰を壊したとか体を壊したとか結構きくし…。せっかく資格も取れたんだから、ムダにしたくないな。
そして早速、当時の上司に「ケアマネとして働く道に挑戦したいので、2ヶ月後に退職したい。」と伝えました。(当時の職場は退職2ヶ月前に申し出るのがルールでした。採用・育成のため)
ケアマネになってよかった点
- 日勤のみなので生活リズムが整った
- 土日祝日、お盆、年末年始に休めるので夫や実家の両親、友人とも会いやすくなった。
- 自分の裁量で勤務のスケジュールを調整できるので育児がしやすい
- 体力的にはラクになった
- 苦手な利用者さん、ご家族とも基本月1回だけの接触なので許容範囲と感じられる。(その1回が大変、ということもありますが)
と、介護福祉士時代に感じていたデメリットはほとんど解消されました。
ケアマネになって大変だと感じた点
- 介護保険制度はもちろん、障害者福祉、社会保障など幅広い知識が求められる。
- 5年で資格を更新しなければいけない。更新研修に日数や費用がかかる。
- 相談業務の他にも書類作成業務がおおい。
- コミュニケーション力が必要。(利用者さんの他にも、家族、主治医、看護師、薬剤師、ヘルパーさんやデイの職員さん、福祉用具専門相談員さんetc)
- 営業力や提案力も必要。
- 急に退院の調整や新規依頼が来るとスケジュール調整が大変。
- いろんな家に訪問に行くので、車の運転技術も必要。(めちゃくちゃ狭いところを通ることもザラ)いろんな家に訪問に行くので、替えの靴下やファブ●ーズが必要なこともあり。忍耐力が必要。
…と色々挙げられますが、介護保険制度や社会保障の知識は自分のためにも身につけておいて損はないですし、営業力・提案力や忍耐力が必要なのはどの業種でも同様なのかな、と感じています。
まとめ
介護福祉士として働いていたころは、自分の行ったケアに対してすぐに笑顔や感謝が返ってくることがやりがいと感じていました。
しかし、シフト制勤務による生活リズムの乱れや、移乗介助や入浴介助、寝具の交換などハードな肉体労働でもあるので、数十年続けられる自信はありませんでした。
もし妊娠したら不安だな、と感じることも多々ありました。(体重がある方の移乗介助やトイレ介助など)
ケアマネジャーになり、違うことで大変に感じている面もたくさんありますが、総合的に考えてケアマネジャーに挑戦してよかったと思っています。自分の立てたケアプランで利用者さんがどんどん元気になっていったり、家族から感謝の言葉をもらえたりしたときはとっても嬉しいです。
もし今、ケアマネジャーへの挑戦を迷っている方がいたら、ぜひ挑戦してしてみてほしいと思っています。
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