2020年の年末、些細な言い合いから夫が家出しました。
我が家の2021年の幕開けは両家を巻き込んだ夫婦喧嘩から始まったのでした。
話し合いをするときにいつも険悪になってしまう。
どちらかがヒートアップしてしまう、
ケンカして冷静な話し合いにならず、物事が解決しない…
そんな方に向けて、この記事では我が家の体験談をもとに
険悪な雰囲気になったり、ケンカにならずに言いたいことを伝えるにはどうしたらいいのか、
まとめてみました。
伝え方として、おすすめの書籍はこちらです。
この本には
- 夫婦のコミュニケーションを円滑にするにはどうしたらいいのか?
- イライラやモヤモヤすることを角を立てずに伝えるには?
- 愛情を長続きさせるヒント
がわかりやすくまとめられています。
コトの顛末と、私が感じていたこと

当時、翌月から職場の異動が決まっており、引き継ぎ業務に追われて仕事がバタバタしていました。
業務は増えたのに、息子の保育園の送迎があるので残業して仕事を追いつかせることができません。
でも定時内に終わらせることはできず、保育園の延長時間ギリギリまで仕事をし、
ダッシュで保育園へ迎えにいき、まだ遊びたいとグズる息子をなだめながら帰宅。
家についたら急いで夕食をつくり、偏食で食べない息子になんとか何か食べさせ、お風呂にいれ、食器を片付け、洗濯物をまわし…までワンオペでフル稼働していました。
正直、毎日キャパオーバーでした。
そんな中、わたしの視点から見た夫は、
保育園の送迎がないので、好きなだけ残業してくる。(しかも残業代でない)
お風呂は1人で悠々と入ってくる。
お風呂から出たら悠々とスマホいじっている。
私は心の中で毎日こう思っていました。

なんで、わたしばっかり!!!
その日も、わたしはようやく夕食後の食器を洗い終え、
息子の歯をみがくため、逃げ回る息子を必死に追いかけていました。
その横で、座椅子にもたれてスマホをいじっている夫。
その座椅子は、私が家事や育児にひと息つきたいときに使いたいと、誕生日に買ってもらった私のもの。
実際には私はひと息つく間もなく、座椅子は全く使うことができていませんでした。
わたしが休む暇もなくバタバタしてるのに、
なんで同じ親なのに夫はこんなに優雅にくつろいでいられるの?
わたしのイライラはピーク。

それ私の座椅子だよね!座らないで!!
といきなり夫にキレてしまいました。

座ってるだけなのになんでいきなりキレてくるの!?

(なんかピリピリ、イライラして感じ悪。)
(家の中の雰囲気サイアクだな…)
…俺この家いたくないわ。
しばらく出ていくね。
そういって、本当にスーツケースに荷物を詰め込み、夫は出ていってしまったんです。
3日間の夫の家出。私も実家へ帰る。

夫が家出してから、その年の仕事納め+部署での最終日の12月29日まで、
フルワンオペで過ごしました。
その間、夫からは音沙汰なし。
息子も1歳9ヶ月でイヤイヤ期始まりたてで、息子と二人きりになるのがつらい時期でもありました。
息子も夜にパパが帰ってこないことには気づいており

パパはどうしていないの?

さみしい。
パパいないの嫌だ!
と言ってくるのが辛かったです。
実家の親に相談し、翌日迎えにきてもらいました。
両親とも、わたしの話をよくきいてくれましたが、

あんたも、もう少し伝え方を工夫したら
良かったんじゃない?
夫くんにしてみたら、
理由もわからずピリピリイライラされて、
八つ当たりされただけに思ったのかもよ。
と助言されました。
相手を変えるより、自分が変わったほうが確実。
当時は、

いやいや、どう考えたってあっちに非があるでしょ…
育児と家事の比重がわたしに傾きすぎだし
普通どっちかが忙しそうにしてたら、手伝う?とか大丈夫?とか声かけるでしょ。
なんで私ばっかり伝え方とか配慮しなきゃいけないのよ。
と思っていました。
でも、そう思っていて自分が動かなかったら何も変わらない。
相手を変えるより、自分が変わったほうが確実だし、早い。
言い合いやケンカにならずに話し合いをするには?
そこでおすすめなのが、この本です。
この本で参考になったこと
この本は、夫婦におけるいいコミュニケーションとNGなコミュニケーションが具体的にかかれています。
著者は、心理カウンセラーの五百田達成氏です。
「察しない男 説明しない女」という著書でも、男女のコミュニケーション方法の違いについてわかりやすく説明されていました。
自分が夫に対するコミュニケーションの方法の問題点を洗い出せた。
- 報告・連絡・相談不足だった
- 察してちゃんだった
- YOUメッセージで責めていた
報告・連絡・相談不足だった
本著で筆者は、夫婦の間でも「報告・連絡・相談」は不可欠であると述べています。
この「ホウレンソウ」は「仕事が遅くなる」や、「子どもが急に体調を崩した」などの重要事項の他にも、
今自分が置かれている状況や、困っていること、予想される課題などをなんでも共有しておくのが大切とのこと。
わたしは、
次の月から職場が異動になることが決まったことは話していましたが、
①通常業務のほかに引き継ぎ業務が増え、仕事が逼迫していること
②仕事が逼迫しているが保育園の送迎があるので残業して仕事をまきとることもできず、心理的に追い詰められていること ③職場が異動になることへの心理的不安があること ④仕事と育児の板挟みになっている状態 ⑤帰宅してからも家事と育児におわれて余裕がないこと ⑥夫もできれば早く帰ってきて家事や育児をしてほしいこと …
などの共有ができていませんでした。
自分の置かれている状況や、感じていること、助けてほしいと思っていることを上手く共有できていたら、
大喧嘩に発展しなかったかもしれません。
察してちゃんだった
「夕食後の片付けに、散らかっているおもちゃの片付け、息子の歯を磨く…
こんなにバタバタしているんだから、察してなにかひとつでも手伝ったらどうなの?」
と思っていました。
自分が忙しくてイライラするくらいなら、その前に夫に具体的に手を貸してほしいことを伝えたらよかったのです。
実際、

遅くても21時には長男くんの歯磨きを終えて、
布団の上にいる状態にもっていきたい。
わたしは部屋の片付けや長男の歯磨きをやるから、
夫くんは食器を洗って片付けてくれる?
と具体的に頼んだところ、

わかった!!今度から俺が食器洗うから!
すんなり手を貸してくれたのです。
言わないで1人でイライラ・ピリピリしているより、
具体的に何をやってほしいか言ったほうが早かったな~と反省しました。
(後日食器洗い乾燥機を買いました)
YOUメッセージで責める
YOUメッセージとはあなた(相手)を主語にした表現方法です。
「(あなたは)なんにも手伝ってくれないんだね」
「(あなたは)自分ばっかりゆっくりしてずるい」
「(あなたは)遅くなるときになんで連絡のひとつもしてこないの?」
といったように、夫の行動を強く責めるニュアンスで意見していました。
こうなると、夫だって
「俺だって遅くまで疲れているんだよ。」「こっちの状況もしらないくせに」
と内心反撃したくもなります。
YOUメッセージは、断定的で自分の意見を押し付けている印象になります。
Iメッセージに置き換えて、伝えるようにしましょう。
Iメッセージは、主語をわたし(自分)にした表現方法です。
「(わたしは)食器を洗って片付けてくれると助かる」
「(わたしも)早く片付けを終わらせてゆっくりしたい」→「だから手伝ってくれたらうれしい」
「(わたしは)遅くなるなら連絡してくれると助かる。夜の段取りとか調整したいから。」
要求している内容はほとんど同じなんですが、Iメッセージに置き換えると押し付けがましくなく、
やわらかい印象になります。
わかってもらいたいなら、わかってもらうための努力も必要。

わたしは、思い返すと「夫に育児と仕事の板挟みで辛い気持ちをわかってほしい」と常に思っているわりに、わかってもらう努力はしていませんでした。
「察しろ~察しろ~」とピリピリ、無言の圧だけかけていたように思います。
今でも、ケンカのときには黙り込んでしまう癖があり、

言いたいことがあるなら言わないとわかんないよ!
と注意されてしまいます。
わかってもらいたいなら、自分の状況の共有や相談、思考の言語化が必要です。

この自分の考えを言語化してまとめるのが、なかなか苦手で骨が折れるの…
まだまだ「伝え方」の練習が必要だと感じています。
まとめ
夫婦で言い合いやケンカにならずに意見を伝え合うには
報告、連絡、相談で自分の状況や考えを相手に共有しておく。
察してちゃんではなく、やってほしいことは具体的に頼む。
YOUメッセージで責めず、Iメッセージで伝える。
ことが大切です。

もし、上記3つのことができないくらいイライラしているなら、深呼吸して少し寝かせましょう!
カフェなどで場所を変えて話をするのも効果的です。
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